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加城歩研究生の膵癌早期診断(apoA2-isoforms)の論文がJournal of Gastroenterologyに掲載されました

加城歩研究生の膵癌早期診断(apoA2-isoforms)の論文がJournal of Gastroenterologyに掲載されました。

当教室では以前より、膵がんやそのリスク疾患でapolipoprotein A2 (apoA2) 2量体のC末端アミノ酸が健常者と比較して特徴的に切断を受けることを発見し、apoA2-isoforms (apoA2-i)と名付け、膵がんの血液バイオマーカー候補であることを報告してきました。

今回応募する研究発表は、体外診断用医薬品(in vitro diagnostics; IVD)である、apoA2-i検査キットを用いた臨床性能試験結果の論文です。

本結果に基づき、apoA2-iは膵がんの診断を補助する体外診断用医薬品として、厚生労働省から薬事承認を受けました。

今年からapoA2-iは膵がん診断補助のための体外診断用医薬品として臨床利用が可能になります。

https://link.springer.com/article/10.1007/s00535-023-02072-w

本田教授が日本医科大学で行っている膵癌の早期診断研究などがNature Index Cancerで紹介されました

本田教授が日本医科大学で行っている膵癌の早期診断研究などがNature Index Cancerで紹介されました。

 

Gaining ground in the war on cancer (nature.com)

 

https://www.nature.com/articles/d42473-023-00194-6

膵臓がんにおける血液中の酵素活性異常の発見について、東京大学、理化学研究所とプレスリリースをしました

膵臓がんにおける血液中の酵素活性異常の発見について、東京大学、理化学研究所とプレスリリースをしました。

半自動合成を用いた蛍光プローブの網羅的合成技術の開発をおこない、マイクロデバイスを用いた1分子酵素活性計測技術により血液中の様々なタンパク質加水分解酵素の活性を1分子レベルで解析する方法論を開発しました。

さらに、これを用いて、早期膵臓がん患者の血漿(けっしょう)中においてエラスターゼ、CD13、DPP4などの酵素の活性異常が起きている様子を明らかにしました。

これは、10-10分子の集団として酵素活性を解析する従来のたんぱく質機能解析技術では見いだすことができなかった1分子ごとの個性を反映した解析によって、はじめて可能になった成果です。血液中の1分子レベルの酵素活性異常を検出し、疾患の早期発見に資するリキッドバイオプシー技術の確立へとつながる研究成果として、社会実装が期待されます。

本論文は、米国科学誌 Cell Reports Methods(2024 年 1 月 12 日オンライン公開、1 月 22 日発刊)に掲載されます。

400230533.pdf (u-tokyo.ac.jp)

https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0111_90047.html

https://www.jst.go.jp/pr/announce/20240112-4/index.html